2023年2月4日
学生トピックス

3/13-3/18 WAG2023 吉野桜花、中村龍馬『海に孵る』

今回10回目となる和光大学芸術学科3年生の選抜展のお知らせです。

和光大学表現学部芸術学科に在学する3年生から、企画書の応募・ポートフォリオ審査により選抜された展覧会「WAG」がart space kimura ASK?で開催されます。
今年度は中村龍馬、吉野桜花の2名が選ばれました。
「表現の世界で活躍する」という強い意志を持ち、4月から最終学年として卒業制作に向かう、今後の制作の足がかりとなる展示です。
みなさまぜひお越しください。

中村龍馬/吉野桜花 WAG2023『海に孵る』
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私、吉野桜花の作品は海命(かいめい)という独自の造語から連想、派生したものとなっています。
海命とは海が持つ生命を生み出すほどの力づよさ、恐ろしさ、美しさを表現するための単語です。今回展示する作品の、横幅5メートルを超える作品では海命の言葉の魅力を伝えたいと考えています。
私自身、幼少期に海へ遊びに行ったことがなく海への憧れから今回海を描くに至りました。そのため海へのイメージが絵本の中で表現された青色のままであるので今回の絵もほとんどが青で構成されています。また、私にとって海とは自然の中でも珍しい手で触れられる範囲にある青色のものだと考えます。自然に発生するのが難しい青色は物珍しく、人間を強く惹き付けます。ですが、近づきすぎると足を掬われ、最悪命を落とすこともあります。
生物を生み出し、時に命を奪う、理不尽だが、美しい。そんな海をぜひ作品から感じて頂けたらと思います。(吉野)

私は日常的に怪物を想像し描いている。なぜなのか、怪物はいつでも描ける。 
ちょっと出かけて空いた時間に、電車での移動中に、授業中も時々。正確にはいつでも描けるわけではないが、いつでも描ける状況になりえる。 
ほとんど衝動的に図像を制作するので、言葉よりも先に手が動く。ただそうやって怪物を描いているときに脳内では直前や大昔までの記憶が飛び交っておりとても煩い。 
思い出す記憶の中でも不安を思い出す時、もしくは外に出さないようにしなければいけない状況の時、描けることが多い。 
ただ怪物を描くのに大事なのは必ずしも不安感ではなくて思い込みなのだろう。 
どんなことだろうと思い込んでいることは自由である。 
もう疲れた。 (中村)

*プレスリリースより引用



会期:2023313日(月)-318日(土)
時間:11:30–19:00 (最終日は17時まで)
会場:art space kimura ASK?
104-0031
東京都中央区京橋3-6-5 木邑ビル2F
東京メトロ銀座線 京橋駅 2番出口から徒歩1
都営地下鉄浅草線 宝町駅 4番出口から徒歩1



主催:和光大学表現学部芸術学科