2019年12月16日
学科トピックス

12/11-12/17「日本性について」

ホワイトギャラリーでは、佐藤勲先生ご担当「現代美術の造形技法研究」の最終課題作品展が開催中です。
「日本性」をテーマに、7週間かけて制作されました。
同じテーマの元に学生がそれぞれ展開した作品を、是非ご覧ください。
 
現代美術の造形技法研究 最終課題作品展
「日本性について」
会期:2019年12月11日[水]−12月17日[火]
会場:和光大学 ホワイトギャラリー
 
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「日本性について」
この展覧会は、芸術学科の授業「現代美術の造形技法研究」の最終課題の作品展です。「日本性」をテーマに7週間をかけて制作しました。言語的な意味性やイメージを発展させ、そこから導かれる形態を探すことを目的とした課題です。言葉と物質の関わりや、素材が連れてくる言語的な意味性をどのように作品の中で引き受けられるのかを学生に経験させたいと思い本課題を試みました。
言語的意味性をテーマとして考えた時に、抽象的でありながら滞在的に物事の判断に影響を及ぼす言葉をテーマとして探し「日本性」を選ぶこととしました。特に深い意味はありません。言語的な意味に、習慣化した身体感覚や感性が揺さぶりをかける固くて柔らかいテーマだと思います。日本人ではない学生も履修生にいますが、現在の生活圏であると考えると、その立ち位置から見えているものが出てくるのは興味深いと考えます。
初回の授業では、日本性についてのディスカッションを行いました。その後、各学生が決めたテーマのリサーチ・ワーク、リサーチ・ワークの発表、マケット(模型、試作)制作、本制作とプロセスを踏んで作品の感性へと至りました。良い作品を作るには手順を踏まなければなりません。文章を推敲するように、作品の意味や形態、素材などを常に見直すということ、疑うことを忘れずに、これからも学生が制作することに期待したいと思います。
 

芸術学科

佐藤勲

 
 
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