11/24-12/16 詫摩昭人先生、グループ展“In Your City”参加
絵画担当の詫摩昭人先生が六本木のCLEAR GALLERY TOKYOで行われるグループ展に参加します。
初めての都市のカラー作品の新作も発表します。
この機会に是非お立ち寄りください。
In Your City
会期:2023年11月24日(金)-12月16日(土)
時間:12:00-18:00
定休日:日・月・祝
企画:AKIINOUE
会場:CLEAR GALLERY TOKYO
〒106-0032
東京都港区六本木7丁目18−8 岸田ビル 2F
https://cleargallerytokyo.com
この度、AKIINOUEはCLEAR GALLERY TOKYOにおけるグループ展「In Your City」をキュレーションします。本展では、六本木という大都市を舞台に、詫摩昭人、Tat Ito(タット・イトウ)、Nimyu(ニミュ)、John Gall(ジョン・ゴール)の4人のアーティストそれぞれが、多種多様な背景、文化、視点から想像する「都市」を、作品を通して表現します。パンデミック、戦争、富の格差などによる社会不安に苛まれる今現在でも、力強い輝きを持ったアーティスト達が生み出すその自由な「都市」は、やがて一つの「世界」に生まれ変わり、私たちの心を明るく照らします。
詫摩昭人は、1966年、熊本県に生まれ、現在神奈川県にスタジオを構えるアーティストです。作品タイトルでもある「逃走の線」は、詫摩が私淑するフランスの哲学者ジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze)が提唱した、二項対立をすり抜けるコンセプトの絵画シリーズです。ここで用いられる「逃走」にはネガティヴな要素はなく、「解放」あるいは「出発」といったポジティブなアクションです。また「線」には「回路」の意味も重ねられており、刷毛のストロークで一瞬にして生じる無数の線状は、管理され、硬直化した現代社会のシステムにノイズを入れると同時に、人間性の回復へと接続する回路をも表象しています。
タット・イトウは愛知県名古屋市生まれ、現在は東京を拠点に活動しているアーティストです。物語や感情を伝える手段としての芸術の役割に魅了され、古代エジプトの壁画、キリスト教の写本やイスラム教のミニチュア、東洋の絵巻物や屏風から日本の漫画など、古今東西様々な芸術的文化を自身の作品に反映させています。東洋の伝統芸能を思わせる緻密な筆の技術に、西洋のアカデミックな美学要素を融合し、時間や距離を超えて文化的なギャップを橋渡しするイトウの芸術的観点は、絶えず変化する文化環境の視覚的なメタファーを構築しています。
中国に生まれ、北京の中央美術学院でBFAを取得、後にニューヨーク・アカデミー・オブ・アート⼤学院を卒業したニミュは、現在東京を拠点に活動するアーティストです。ニミュは、ペインティング、ビデオ、インスタレーションなど様々なメディアを通して、社会を構成する形の見えないさまざまな情報を複合的に捉えようとする、人間の習性について考えます。ニミュの作品の中にしばしば登場する色鮮やかで凛とした異形な生物、植物、食物に私たちは魅了され、描かれているものが何であるのか、作家は何を伝えようとしているのか、無意識的に理解したいと思うようになります。その行為は、日々受け取る情報を理解、処理しようとしている私たちの姿そのものであり、ニミュの仕掛けるトリックであります。
ジョン・ゴールは、主に本の表紙のデザインで知られるアメリカのグラフィックデザイナー・アーティストです。これまで30年以上にわたり、デイブ・エガーズ、村上春樹、ウラジミール・ナボコフなどの著名な作家のために制作した本の表紙デザインで主に知られており、Alfred A Knopf、Nonesuch Records、Criterion Collectionなどにおける受賞歴のある仕事でも注目されています。ゴールの独自のコラージュへのアプローチは、シンプルな形とテクニックを使用して本来のコラージュのプロセスを解体し、デザインの概念的および視覚的な制約から解放されることを可能にしています。今展では、「About About New York」シリーズと題された、ゴールの制作史最大サイズのオリジナルコラージュ作品を9点発表します。
本展のオープニング・レセプションは、11月24日(金) 17:00 – 19:00 にCLEAR GALLERY TOKYOにて開催致します。
出生、性別、年齢も様々な4人のアーティストが創り出す都市を皆様にお楽しみいただけると幸いです。
画像は4人の作家のそれぞれの作品です。