5/27-6/12 斎藤英理 企画展示参加
卒業生の斎藤英理さんが、企画展示に参加されます。
会期中はトークイベントも開催されます。みなさまぜひお越しください。
尾﨑藍 企画展示『WVlog:personal』
参加作家:石居真信、尾﨑藍、黒木結、小山友也、小山渉、斎藤英理
企画提案:尾﨑藍
statement:
一番”personal”な作品を見せてほしい。その思考を辿れるような作品も見せてほしい。
“personal”というところにはVlogを見るときの興味のようなものが続いている。
人の生活を覗き見るようなVlogは面白い。会ったことのない人が、料理してご飯を食べたり散歩に行ったり、その日の出来事を話す様子を貪るように見た。もちろんそれらが本当のことなのかは分からない。ただ誰かの生活に、自分を重ねて見ることがしたかった。なにか変化が必要なんだけど身動きが取れない。私は繭の中にいるのだろうか。繭の出方がわからない、あの時の蚕(※1)なんじゃないだろうかと、考えることが全部蚕に巻き取られていく。
何か変化が必要なんだけど身動きが取れない時、自分を人に重ねることはできた。Vlogを撮る側ってどんなことなんだろう。自分を振り返ることができて更新もできる。考えの共有、イメージも扱える。撮る側の方が収穫がありそうだ。Vlogを撮ってみたい。蚕のことも消化できるだろうか。
日々の様子を記録する。なんとなく見てしまうものも、なんとなく記録する。自分が食べるものの下拵えをするところを記録する。編集の時には見返しながら、記録された無意識を意識的に拾っていく。
Vlog的な映像を作って時間が経つうちに熱が冷めた気がした。そんなものだっただろうかと考えてみたら、距離ができたから熱を感じにくかっただけで、辿ってみるとまだまだ熱い。
発酵するのか腐敗になるのか、この内容にどう付き合えばおいしくなるのか。この距離感を探るような、ちょうど良い塩梅を見つけるのは難しい。他の人はどんなふうに料理していくのだろう。
たくさん食べてパンパンに膨らんだ蚕は食べるのをやめて糸を吐き始める。満足していない私は繭を作る前なのかもしれない。まだまだ見たいものがあると思った。
2022/04/23 尾﨑藍
※1…海で強い日差しを浴びたら肌がひどく日焼けした。皮が剥ける直前の肌は昔触った蚕の幼虫にそっくりだったことから、蚕の幼虫を飼い始める。短い時間で大きく変化する蚕の体と、小さな変化に最近気がつき始めた自分の体を重ねて1万字のテキストと映像インスタレーションを制作。尾﨑藍「蚕の肌、藤沢、卵を茹でて、繭を茹でる(2020/7/31~2021/1/7)」(2020, text)、「silent tango」(2020, video installation)
会期:2022年5月27日(金)-6月12(日)
時間:水・木・土 18:00-21:00 , 土・日 12:00-21:00
定休日:月・火
入場料:400円(セレクトティー付き)
Opening party:2022年5月28日(土) 1000円(軽食+1Drink+入場料)
Ongoing School(トークイベント+中高生にもわかる作家本人による展示作品解説付き)
2022年6月12日(日) 1000円(お好きなケーキ+1Drink+入場料)
15:00-15:50 石居真信 × 小山渉 ゲスト:かわかみしんたろう(精神科医)
16:00-16:50 尾﨑藍 × 黒木結 ゲスト:田辺裕子(演劇研究者)
17:00-17:50 小山友也 × 斎藤英理 ゲスト:野村眞人(演出家)
18:00-18:30 座談会
会場:アートセンター・オンゴーイング
〒180-0002
東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
吉祥寺駅北口から徒歩8分
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