2020年8月1日
学科トピックス
7/25-8/23 瀧健太郎先生 個展
「映像表現の基礎」「映像表現研究」ご担当の瀧健太郎先生の個展がMORI YU GALLERY(京都)で開催されています。
瀧健太郎「窃視症マシン Scopophilia-Machines」
2020 年 7 月 25 日 ( 土 ) – 8 月 23 日 ( 日 )
休廊日: 月・火、 祝日
※ 夏季休廊 8月13日(木) – 16日(日)
https://mailchi.mp/9dd214d7882e/si71addixl-4953118
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展覧会概要(プレスリリースより掲載)
瀧健太郎はこれまで情報やイメージの読み替えを促すヴィデオ・コラージュや、屋外に遊戯的な映像を投影するなど、メディア社会や都市空間といった制度性に対するオルタナティヴな視点を表現してきた。今日、機械的に我々の生活をのぞき続ける防犯カメラが、公共空間を監視の檻に変容させていることは、ヴィデオアートが伝統的に扱ってきた「見る/見られる」という課題の均衡状態が失われつつあることに他ならない。それはまるで一方的に「見ること」を使命とする装置が、人々を表層的に「見られる」存在へと落とし込めているかのようだ。本展では、写真コラージュや映像オブジェによる技術的に断片化された都市風景や、モジュール化した人物を迷路やパズルとして示す独自の世界観を披露する。情報インフラが混然としながらも、人々の知覚を無意識のうちに書き換えようとする状況を、瀧は風刺的に描き出そうとする。それらは、表層的なイメージを養分に稼働する巨大マシンとしての都市の縮図であり、我々の有機的な見方が機械化しているのか、機械の冷たい視線が病理に侵されているのかを問いかける。